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Opus (音声圧縮) : ウィキペディア日本語版
Opus (音声圧縮)[おーぱす]

Opus(オーパス)とは、IETF によって開発され、主にインターネット上でのインタラクティブな用途に合わせて作られた非可逆音声圧縮フォーマット〔。RFC 6716によって標準化されたオープンフォーマットとして、リファレンス実装は3条項BSDライセンスの下で提供されている。 Opusをカバーするすべての既知のソフトウェア特許は、ロイヤリティフリーの条項の下でライセンスされている〔。
Opusは、スピーチ向きのと低レイテンシで音楽用途にも使えるCELT の2つのコーデックの技術を組み込んでいる〔。Opusは、ビットレートの高低を継ぎ目なく調節でき、内部的には、低いビットレートでは線形予測コーデック、高ビットレートでは変換コーデックを使い、途中で切り替えることも可能である(短時間はハイブリッドでオーバーラップさせられる)。Opusは会話、ネットワーク上の音楽公演やライブイベントなどでリップシンクすることができ、低遅延のオーディオ通信リンクの一部として使用するために必須な、非常に小さいアルゴリズム遅延(デフォルトでは22.5 ms)を持つ。Opus は、音声品質を犠牲にすれば、アルゴリズム遅延を最高5msまでに小さくすることができる。MP3, Vorbis, HE-AAC などの既存の音楽用コーデックは100ms以上の遅延があり、Opus はそれらよりも遅延がずっと小さいにも関わらず、ビットレートに対する品質では遜色ないものとなっている〔。上記の既存コーデックとは異なり、Opus は個々のファイルで巨大なコードブックの定義を必要としないため、短いショートクリップの音声にも適している〔。
== 機能 ==

6 kbit/sから510 kbit/s、フレームサイズ2.5 msから60 ms、サンプリングレート8 kHz(帯域幅4 kHz)から48 kHz(帯域幅20 kHz、つまり、人間の持っている聴覚系の全を再現することが可能)の範囲での固定及び可変ビットレートエンコードに対応している。Opusを使ったストリーミングはミッド/サイドコーディングを使って2つのチャンネルをできるため255までの音声チャンネルに対応できる。
Opusが持つ本質的な低遅延(既定値22.5 ms)の性質により、電話VoIPビデオ会議で必要とされる同一のリアルタイムコンピューティングを実現することができる。高品質な音声のためにより高いビットレートで低遅延を維持する技術はXiph.Org FoundationCELTというコーデックの開発で実現している。Opusを使ったストリーミング中(生放送もしくはファイル)のビットレート、帯域幅や遅延は、オーディオの歪みや断絶を伴わずに迅速かつシームレスに変更することができる。
他のオープン標準同様、アルゴリズムは文書で公開されており、またリファレンス実装ソースコード含む)も公開されている。ブロードコムとXiph.Org FoundationはCELTのアルゴリズムでソフトウェア特許を、とマイクロソフトがSILKのアルゴリズムでソフトウェア特許を取得しているが、両特許ともIETF標準として一度承認されたコーデックであるOpusの使用に際してロイヤリティーフリーで使用できるようになっている。また、第三者による侵害訴訟対策として自身の特許を利用する権利も所有している。クアルコム華為技術がOpusに対し非ロイヤリティーフリー特許の適用性を主張していて論争となっている〔。

Opusは低レイテンシのCELTとスピーチ用途のSILK(両方とも統合するために大きく変更されており、それらのオリジナル形式と互換性が無くなるほどレンダリングされている)が元となっている。変換レイヤー (CELT) はCELP(周波数領域であるものの励起コードブックである)によるアプローチのある修正離散コサイン変換 (MDCT) を元にしているだけでなく、20 msフレームの追加などの変更がなされている。スピーチ信号に特化されたSILKレイヤーは線形予測符号 (LPC) とオプションの長期予測フィルタが基になっていて、10 msフレームの追加などの変更がなされている。パケットの余計な負荷を最低限に抑えるためにSILKは60 msのより長い遅延(対してCELTは20 ms)に対応している。ハイブリッドストリーミングにおける両パーツの共有レンジコーダーはCELTによって賄われている。
このコーデックは3つの異なるモードが有り、純粋なスピーチ信号のための2つのモードと一般的なオーディオ(音楽含む)のための3番目のモードがある。スピーチモードの1つは人間が聴くことのできる範囲の完全なスペクトラムを再生することができ、CELTは周波数範囲の上部(8 kHz以上)で使われ、SILKは下部で使用される。低ビットレート(約30 kbit/s以下)において上限周波数を遮断することができ、SILKはここでも下部で使用される。オーディオでの高ビットレートではスピーチ信号に特化したSILKレイヤーは省かれ、特化していないCELTレイヤーが使用される。
レファレンス実装はC言語で書かれ、FPUのあるなしに関係なくハードウェアアーキテクチャでコンパイルされる。
OpusのデータはOggのコンテナでカプセル化することができる。そのようなOgg Opusストリームの内容はaudio/ogg; codecs=opusで指定する必要があり、Ogg Opusのファイルの拡張子は.opusにすることが推奨される〔。その他、Matroska〔、WebM〔、MP4〔のコンテナに格納することができる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Opus (音声圧縮)」の詳細全文を読む



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